寺院巡りが観光の目玉になることも多いタイ。
今回は数ある寺院の中でも、”3倍速で願いを叶えてくれる巨大なピンクのゾウがいる!”とタイ人に大人気な「ワット サマーンラタナラー(以下、ワット・サマーン)」をご紹介します。
このピンクのゾウは、知恵・学問・富の象徴として世界中で愛されている、”ガネーシャ”という名のヒンドゥー教の神様です。迫力満点な巨大ガネーシャが横たわるお寺は一風変わった観光になること間違いなしです!
1. バンコクから車で約1時間
(写真:道中に多く設置されている看板)
ピンクの巨大ガネーシャを奉ったワット・サマーンがあるのはバンコクの隣チャチューンサオ県。バンコクから東へ約90km、距離的には車で一時間半の場所なので日帰り旅行におすすめな観光スポットです。
行き方は1)タクシー(往復チャーター)、2)ロットゥー(※1)&ソンテウ(※2)、3)タイ国鉄&ソンテウの3通りがありますが、最近では日系旅行会社主催のツアーもあるのでそちらを利用しても良いと思います。
※1:乗り合いミニバスのこと。通常はワンボックスカーが利用されます。
※2:小型トラックの荷台を人を乗せる用に改造したもの。
乗合バスやタクシーとして利用されます。
2. 世界最大級のピンクガネーシャとネズミたち
(写真:ワット・サマーンの中心に横たわるメインモニュメント”ガネーシャ”)
ワット・サマーンに訪れる人たちの一番のお目当はやはり巨大なピンクのガネーシャ。
元々ヒンドゥー教の神様ですが、インドからタイに渡り”幸運と繁栄の象徴”としてタイ人からも絶大な人気を集めています。タイ人の間では”プラ ピカネ”と呼ばれています。
綺麗なピンク色は”美しく彩られる未来”を表し、4本の手は”超人的な力”を、大きなお腹は”智恵と健康”を象徴しているんだとか。確かに、ワット・サマーンのピンクガネーシャからは視線を釘付けにさせる魅力が溢れ出ています。
また、ガネーシャの周りには8色のネズミたちがいます。このネズミたちはガネーシャに願いを伝える役割を持っています。なのでお願い事はガネーシャに告げず、ネズミに伝えてもらいましょう!
(写真:ガネーシャに願い事を伝えてくれるネズミたち。)
そして、このネズミたちが色とりどりなのにも理由があります。タイでは自分の生まれた曜日を重要視しています。誕生曜日で運勢を占ったり、曜日ごとで決まっているラッキーカラーを身につけたりするんですよ。
このワット・サマーンでも自分の誕生曜日の色をしているネズミにお願いすることになっています!ただし、ガネーシャの真ん前に立つ2体の金色のネズミは全ての曜日共通でお願いできます。金のネズミは金運が特にご利益ありということで一番人気!!いつも長蛇の列ができています。
(写真:お願いするときは声が右から左に漏れないように、囁く耳とは逆側の耳を塞ぎます。ヒマァの願いも叶うかな!?)
3. 多宗教が共存するテーマパークのような境内
(写真:バンパコン川に浮かぶ色鮮やかな蓮の花のオブジェ。幻想的です。)
ワット・サマーンの魅力はピンクガネーシャだけではありません。
境内にはタイ仏教の本堂はもちろんのこと、中華系のお寺や巨大な観音菩薩像があります。その横にはインドのブラフマー像が鎮座し川辺には蛇神ナーガがいたかと思えば、日本人におなじみの一休さんの置物があったり。。。仏教寺院ではありますが、色々な宗教が入り混じり共存しています。
(写真:一休さんの置物。胸元にはお賽銭を入れる穴も…)
(写真:入口の案内板には10のスポットが紹介されています。)
歴史的にインドや中国からの影響を受けながら独自の文化を築いてきたタイの縮図のようにも感じられますね。
寺院の周りには商店街のように屋台が連なり、現地のタラート(市場)が楽しめます。他にもバンパコン川ではクルージングできたり、川沿いのレストランで食事もできます。
また、アニメのキャラクターの置物や大きな滑り台もあり、エンターテイメント色豊か!!
(写真:スパイダーマンとピカチュー、夢の共演!?)
(写真:日本人におなじみのアニメキャラクターもエラワン神と一緒にお出迎え!)
お寺というと、厳かな雰囲気を感じながら粛々と参拝する大人スタイルな観光を思い浮かべますが、タイではワット・サマーンのように家族みんなで楽しめるテーマパーク的要素が詰まった寺院も少なくないんですよ。
■施設情報
ワット サマーンラタナラーム(วัดสมานรัตนาราม / Wat Samanerattanaram)
住 所:Thanon O Bo To Chachoengsao 2012, Kon Kaeo, Amphoe Mueang, Chachoengsao, Chang Wat Chachoengsao 24000
電話番号:081-983-0400
拝観時間:24時間参拝可(年中無休)
拝観料 :無料
駐車場 :あり(無料)
Google Map: https://goo.gl/maps/4Tee8DwJa492
書籍『夢をかなえるゾウ』で日本でも一躍有名になったガネーシャがいる寺院”ワット・サマーン”はいかがでしたか?
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